夏休みは4分割法で過ごせ!

もうすぐ子供の食事を三食作らなきゃいけない夏休みです。
だらだらさせずに効果的に夏休みを過ごさせましょう。

小学生のうちは一緒に計画を立てよう

最初から夏休みの計画を上手に立てられる子供はいません。はじめのうちは一緒に計画を立てるとよいでしょう。
小学生から中学1年生くらいまでは一緒に計画を立てて、任せる部分を徐々に増やしていくのがよいです。
先日面談をしたお母さんは、高1の息子の夏休みの計画を立ててあげていましたが、そろそろ子離れしてほしいところです…。親が子供のスケジュールを細かく管理すると、子供は他人事(ひとごと)になってのん気になるだけです。

1日のスケジュールを4分割する

まずは1日を円グラフみたいに書く例のアレ、学校から求められたら書くしかないのですが、そうでなければ細かく決める必要はありません。というより細かく決めてもその通りにはいかないので、ざっくり決めて子供と相談(子供に宣言?)しておきましょう。

一日のスケジュールで決めるのは、

起きる時間
寝る時間

この二つです。あ、受験学年は別です。
小6と中3は塾の時間も入れて1日12時間以上は学習に時間が充てられるとよいです。

起きる時間は、普段学校に行く時間が望ましいですが、保護者のライフスタイルに合わせてください。
いつもより遅く起きてもよいのなら1時間遅れまでが限度です。寝坊してもいいことはありません。「夜型人間」なんてものはツチノコと同じで幻の生き物だと思ってください。特に中学生は、夜のほうが集中できると言いがちですが、あれは周りが静かだから集中できるという意味です。早朝もとても静かなので、勉強するなら早朝です。

次に一日を4分割してください。これが4分割法です。ちなみに4分割法ということばは今思いつきました。

4つの区分は以下の通り

一日を4分割!
午前中
午後1(昼ごはんの後、おやつまで)
午後2(おやつの後、晩ごはんまで)

です。
受験学年でなければ午前中に勉強をして、あとは自由時間かもしれませんね。
市民プールにでも行かせるとよいと思います。一日外に出ない日を作らないように心がけましょう。

受験学年であれば、下記のとおりです

午前中…問題演習+答え合わせ(かならず答え合わせを解いた直後にやってください)
午後1…塾
午後2…塾(午後に塾があるとバランスがいいです)
…その日の振り返りか、暗記ものをやりましょう。

※ 一日まったく外に出ない日を作らないようにしましょう。日にまったくあたらないのは健康によくありません。

塾の自習室を活用してもよい

ちなみに塾の自習室が使えるなら、塾の後残ってやるのもよいと思います。
塾はエアコンも効いているし質問もできます。周りにライバルがいるので意欲がわきます。
私語ができない環境かどうかよく確認してください。
今年は感染症対策であまりキャパがないかもしれませんね。

塾でやるほうがはかどるお子さんと、向いていないお子さんがいるので、あまり強制しないでください。意味なく自習室にいるだけの生徒もいます。親にはその姿が見えないのでたちが悪いです。

夏期講習は先生たちも大忙し

夏期講習中は塾の先生たちも尋常じゃなく忙しいので、質問受けする暇ががないかもしれません…。
食事はゼリー飲料だけという先生もいます。
特に算数や数学の先生は生徒からの質問が多く、質問待ちの列がほぼ毎日できています。

今はそういう塾は減ったかもしれませんが、朝から夜まで授業を受け持ったこともあります。
一日9時間授業をやると最後のコマは何をしゃべっているのかわからなくなります。
夏期講習の合間の休みはほぼ寝っぱなし。

あ、今は大半の塾はホワイトになったと思いますよ。安心してください。

夏休み全体の予定も4分割で

全体的な日程も4分割法でいきましょう。
細かい日程を立てるのは望ましくありません。細かいスケジュールは計画倒れになるのが火を見るよりも明らかです。どうせ計画倒れになるなら細かいスケジュールなど立てる必要はありません。
4つの区分は以下の通り

日程の4分割
7月
8月上旬
お盆休み
8月下旬
※ あるいは、1週間ごとで区切ってもよいでしょう。

まずはここにご家庭の用事を組み込みます。
次に夏休みにやるべき具体的なことがらを列挙していきます。
視覚化できるとよりよいので、実際にやるべきものを広い机の上に積みましょう。

日程を組むときに大事なのは、何を、いつまでに、です。
「何を」については「復習」とか「苦手科目の克服」などの漠然としたものではなく、具体的な問題集名、テキスト名にしてください。

「いつまでに」については分割した1タームごとを期限としてください。
たとえば「○○のテキスト、残りの問題」などをそのタームの枠に記入するなどしてはどうでしょうか。

学校の宿題は7月中に終わらせる

小学校、中学校の宿題は7月中に終わらせてください

小6、中3の受験学年の場合、学校の宿題は超速で終わらせましょう。異論があると思うのですが、学校の宿題は保護者が代わりにやってもいいとわたしは思います。ご家庭の方針次第です。
わたしはわが子の宿題をやるつもりはありませんが、生徒には「親に頼んで」と言ってしまうこともあります。すでに覚えている漢字を、ただ練習するだけの課題とか、意味がないものもあります、、。

では、8月からは自由に勉強できるとしてなにをやるのがよいでしょうか。

受験学年以外の場合

小6、中3以外の場合は下記のように考えてみてはいかがでしょうか。

・中学受験をする  ⇒ 弱点科目の克服をしましょう。
・中学受験をしない ⇒ 得意な科目、分野を伸ばしましょう。

・中学受験をする場合
受験科目に弱点科目があったら志望校には合格できません。2科目弱点科目があったらまず合格は難しいと思ってください。学年があがるとあんまり振り返っている暇はないので、躓いている分野の基礎的な練習をやりましょう。夏休みにその分野の薄い問題集をやれるとよいです。2冊やれるとよりよいですが、あんまり欲張らない方がいいでしょう。

・中学受験をしない場合
苦手な科目は、捨ててしまうのも一つの考え方です。
算数や国語については基本的なことがわかっていればよいと割り切ってもいいと思います。応用問題はできなくてもよかろうと切り捨て、その代わり得意科目だけ徹底してやらせるのもよいでしょう。

たとえば算数は切り捨てて、ひたすら読書をさせよう。とか
漢字が覚えられないようだからあきらめて、その代わり数学的な頭を鍛えよう。とか

ここは思い切りが肝心なので、保護者が見極めるべきです。あれもこれもはできないものです。

受験学年の場合

受験学年の場合は塾での学習とその宿題をメインに組み立ててください。
志望校の過去問題集はまだやらないほうがいいです。夏にやっても解けないので、やる時間がもったいないです。
入試問題を先に解いて、それをできるようになるためのスケジュールを立てる方法は、小中学生には向いていません。これは東大に合格できる高校生だから実践できる勉強法です。

塾にはノウハウがありますから、過去問題集で傾向をつかんでそのための対策を立てるのは塾の先生に任せるべきでしょう。
だからこそ、塾選びにおいては、志望校のノウハウがあるかどうかが大事なポイントとなります。

塾で1日6時間授業があるなら、宿題には6時間かかります。プラス弱点科目の克服の時間が必要ですので、これで1日の時間が埋まるのではないでしょうか。

以上、B4くらいの大きい紙やカレンダーに書いて、やることを視覚化しておきましょう。
それでは、よい夏休みを!
アイスは1日1本まで!

【次回更新日】2021年7月23日(金)


受験

Posted by 中受高受