がんばってるけど結果が出ないときどうする?
他のみんなもがんばっている時期です。なかなか成績が伸びないときは環境を変えてみましょう。
そもそも受験勉強は効果が出るまで時間がかかる?
漢字の小テストのように、短期学習でなんとかなるものと違い、そもそも受験勉強には即効性があるわけではありません。今やっている勉強の効果があらわれるのはひと月からふた月先です。
ことわっておくと、受験が近づくほど効果があらわれるまでの時間は短くなります。最後まであきらめずに受験に向かう気持ちはもちろん大切です。
今必死になって勉強していても模試の成績にあらわれないのは当然かもしれません。
ダイエットや筋トレもはじめたその日に効果は出ないですよね…。
まずは環境を変えてみる
自宅で You Tube を見ながらトレーニングってやる気になりますか?
わたしはならないです。やっても30分くらいしか持続しません。
お金は多少かかりますが、やっぱりジムでトレーニングしたほうが集中できて、長続きします。
やる気がなかなか出ないときは、まずは学習環境を変えてみることをおすすめします。
おすすめは塾の自習室
一番おすすめできるのは塾の自習室です。
塾の自習室は(ふつうは)スマホなどの使用を禁止していますので、確実に勉強に集中することができます。
一方で、自習室がない塾は授業前の教室を開放していることがあります。こちらは要注意で、私語が横行している場合もあります。塾の先生も多忙ですから、授業前の教室管理まではなかなか目が行き届かないことが多いのです。
塾で自習する場合は、問題でつまったときにすぐに先生に聞けるのもよい点です。
ただ、これは生徒(子供)自身に気をつけてほしいですが、質問をするなら「まとめて、考えてから」質問をするように気をつけてほしいです。
なかなか伸びない生徒はちょっとわからなかったらすぐに質問をしにきます。自分であれこれ考える前に答えをほしがるので思考力が育ちません。
SAPIX小学部のように、自習室がない塾もありますので、その場合は図書館を使うのもよいでしょう。
図書館の場合は自己管理が必要なので、小学生にはちょっとハードルが高いかもしれません。図書館の自習室でなにを自習しても本人の自由ですので、勉強よりも本を読んでいる時間のほうが長くなってしまうかもしれません。
自習をさせていると、とりあえずやってくれているのではないかと安心してしまいますが、ある程度の確認は必要です。可能なら自習でやった内容を保護者が確認しましょう。
自宅でやるなら空間をわける
感染症も心配なので、自宅で効果的に勉強ができるなら、それにこしたことはありません。
その際の留意点は、自宅でも気分転換をする空間と、勉強をする空間をわけることです。
同じ空間でもよいのですが、遊びが終わったらとにかくいったん片付ける。
もう一つ、まわりに勉強に関係するもの以外を置かないことが集中するカギです。リビング学習をさせるなら、家族はテレビなどの画面は消すか見えないようにしてください。
音楽を聴きながらの学習は効果があるとも言われています。特に勉強の入りはじめはモチベーションをあげるのにもよいと言われていますので、一概に禁止にする必要はないかもしれません。注意をする前に本人と相談してください。
仕事がめんどくさいと思っても、仕事場に行くとやる気になることがあります。これはその場が持っている力が後押しをしてくれるからです。やる気になるためのスイッチは場所を変えるだけで入りますので、試してみてください。
とりあえず勉強をはじめる
仕事をとりあえず始めると調子が出てきてやる気も高まることがあります。
勉強も始める前は乗り気にならなくても、やり始めるとぐんぐん調子が出てくるものです。
やり始めてしまえばやる気になるのなら、やり始めるまでのハードルを下げればよいと言えます。
たとえば、寝る前には次の日の朝にやる勉強の準備をするとよいでしょう。
朝やる勉強の教科の該当ページを開いたままにして寝ましょう。
起きたら顔を洗ってうがいをしたらすぐに始められるとベストです。起きてひと休みしてから勉強しようとすると、いつの間にか時間が過ぎています。早朝は勉強のゴールデンタイム、一番頭に入る時間帯ですので、決して無駄にしないでください。
環境を変えるというテーマとちょっとそれますが、人間の脳は案外だまされやすく、自分が発したことばでも暗示をかけられると聞いたことがあります。
たとえば、朝起きて眠いな~と思っても「あーよく寝た」というとそんな気になるとか、「よし、やるぞ」ということばでなんとなくやる気になるとか。
効果のある暗示、ということでいうと、「○○校合格!」とかいうことばを勉強するときに目に見えるところに貼っておくのは効き目があるとも言われています。
朝、何の科目をやるかはお子さんの特性にもよりますが、得意教科:不得意教科=1:1、得意科目を先にやる。ことをおすすめします。得意教科をエンジンにして、その勢いで不得意教科に突入する作戦です。
以上、調子が出ないときの対処法をお伝えしましたが、どの方法も「試して修正」が大事です。お子さんの特性によってカスタマイズしてみてください。
【次回更新日】2021年9月24日(金)⇒10月1日(金)に変更いたします😥