受験校は将来の目標も見据えて決めるべし
将来自分がなにをしたいのか見定めていないと、中学校・高校に入ってから後悔するかもしれません。
志望校選びの基準、追加させてください
以前の記事「志望校選びの7つの基準①(同②)」では志望校選びの基準として
1.学力
2.校風
3.共学かそうでないか
4.家から近いかどうか
5.設備
6.部活動
7.留学
という7つを挙げました。
肝心なものを忘れていましたね。
将来自分が何をしたいか。
これを見定めて学校選びをしないとせっかく必死に受験勉強をして中学・高校に入っても遠回りになってしまうかもしれません。
女子の医学部進学率は上昇傾向
10/9発売の週刊ダイヤモンドに「医学部に強い中高一貫」の記事が掲載されていました。詳しくは週ダイを読んでいただくのが一番ですが、興味深い内容として、ここ5年で女子の医学部進学率が上昇しているというデータがありました。
国公立大医学部医学科現役合格「率」ランキングでは、首都圏の学校では3位の桜蔭がトップでした。以下、8位筑駒、17位豊島岡、22位海城、24位開成と続きます。
桜蔭と豊島岡だけでなく、女子の躍進が目立つ結果だったそうです。うれしい傾向ですね。
要因の一つとして18年の不正入試発覚(女子を意図的に減点していた件)ののち、公正な入試がおこなわれるようになったことがあると同記事では考えています。
週刊ダイヤモンドの記事は、保護者の頭に下記のような考えがあるから書かれたのでしょう。つまり、
将来医者になりたい(医者にならせたい)
⇩
医者になれる大学に進ませたい
⇩
医学部に強い学校に進ませたい
という発想です。
子供は親の敷いたレールを必ず進むべき、ではないと思いますが、子供にやりたいことがあるならその王道を進むのを手助けしてあげるのは大切なことです。(手助けしすぎないことも大切)
将来を見据えて大学、高校、中学選びをしよう
とりあえず、大学までは子供の面倒をみようというなら、どんな大学に進むか(進みたいか)ということも視野に入れて中学校・高校選びをする必要があります。
たとえば将来医者になりたいなら早稲田大学という選択肢はなくなります。
早稲田大学はとても素晴らしい大学ですが、医学部はないからです。
そうすると、早稲田大学の附属校も選択肢には入らなくなります。
医師国家試験合格率トップ(100%!)の自治医大に合格させたいとなると、今度は自治医大の合格率が高い中学・高校を目指すのが近道となります。
ちなみに医学部の合格率が高い中学・高校の入試問題は軒なみ算数/数学の問題が難しいです。医学部に行こうと思うなら数学は得意科目でなければなりません。
学校選びに失敗すると思わぬ遠回りに?
先日ある生徒から「小学校の先生になりたい。小学校の先生になるならどの学部に進むのがよいですか」と質問されました。
小学校の先生になるには当然教員免許が必要です。小学校の教員免許がとれる大学はそんなに多くないって、ご存じですか。⇒ 文科省HP「小学校教員の免許資格を取得できる大学」
ちなみに質問をしてきた生徒は慶應義塾中等部の生徒でした。
リストを見ればわかる通り、慶應義塾大学には小学校の教員免許を取得できるカリキュラムはありません。
⇒ 慶應義塾大学教職課程センター
上記の生徒がどのくらいの思い出「小学校の先生になりたい」と言ったのかはさだかではありません。また、中学生の将来の夢はこれから変わっていくのかもしれません。
けれども、せっかく受験して入った附属校からエスカレーターで大学に進学しても、将来の夢には遠回りとなるのであれば、これはショックですよね。
というわけで、将来を見据えて志望校を選びましょうという話でした。