夏休みに読書習慣を身につけよう

2021年8月6日

対AIの最後の砦と言われる読解力を身につけるには読書が不可欠と言われます。
勉強に役立つだけでなく、人生に大きな愉しみを与えてくれる読書の習慣はどのように身につけさせればよいでしょうか。

未就学児のうちに決まる?

こどもに読書習慣を身につけさせたいなら、幼いうちから読み聞かせをするべきでしょう。
率直に言うと「幼稚園に入る前までに毎日読み聞かせをしたかどうかで決まる。以上、終わり」としたいところですが、身もふたもないのでもう少し説明してまいります。

わたしも幼い子供への読み聞かせがつらいと思うことがありました。特に夏期講習中で喉を酷使したあとは今日は勘弁してくれと思ったものです(そういうときに限って長い話を読んでくれと持ってくる😢)。

寝る前に1冊でも読み聞かせをしていれば効果はかならずあります。毎日10冊!とか誇らしげに語っている保護者もいますが、まあよそはよそ、うちはうち。1冊でもいいです。

以前も書きましたが(「子供の質問に答えるだけで3つの力が身につく」)読み聞かせのときに「○○ってどういうこと」と聞かれたら自分の言葉で即座に説明しましょう。(スマホでは調べないで!)

読み聞かせをする本が家に何冊かあるとよいですが、本は結構場所をとるので、300話ぐらい載っている本を一冊買っておくとよいかもしれません。「365日 読み聞かせ 本」で検索すれば何冊か出てきます。ただ、この本重いんですよね。わたしは「たまひよ」かなんかの付録を使っていました。ペーパーバックぽい表紙で、軽くてよかったです。

寝る前に本を読む。を習慣にしておくと、成長して文字が読めるようになったときに自分で本を読んで時間をつぶしてくれるのでだいぶ楽になります。本を読んでいる間は静かなんですよね。(そのかわり本に夢中になっているときは人の話を聞かなくなります…)

とりあえず子供を図書館に連れていく

わが家のこどもは週に10冊程度本を読んでいますが、それだけ読んでいるとすべて購入していたらお金も場所もなくなります
やはりここは図書館を活用するべきです。とりあえず子供といっしょに図書館に行ってみましょう。

図書館の業務を民間に委託している自治体も増えてきましたが、最近の公立図書館は設備が整っています。
カフェが併設されていたり、おしゃれな休憩スペースがあったり、自習室も完備されていたりと(感染症対策でだいぶ制限されていますが)わたしが子供のころ(昭和です)とは大違いです。
特にありがたいのが図書館の検索システムです。

忙しい現代の保護者の皆さんはのんびり図書館に行く暇もないかもしれません。そんな時に助かるのが図書館の検索・予約サービスですね。気になる本があったらスマホで予約、あとはカウンターで受け取るだけ
最寄りの図書館にない資料でも同じ区や市であれば最寄りの(希望の)図書館まで移送してきてくれます。

もちろん、図書館にはすべての本がそろっているわけではありません。また、ベストセラーは100人待ち以上もざらなので、繰り返し読みたい本は購入したいものですね。
(ちなみに今、東野圭吾さんの『希望の糸』を検索してみたら2019年7月に刊行された本なのに139人待ちでした…。すげえ)

どんな本を借りるか

どんな本を借りるかについては、子供が読みたいものを借りればよいです。児童書のコーナーに行ってぐるぐる回っていればお気に入りのコーナーが見つかるはずです。そこから好きなものを選ばせましょう。
子供が持ってきた本が、年齢に比べて少し幼い内容かな…と思っても否定せずに受け入れましょう。とりあえず読んでくれればいいや、ぐらいの寛容さで本は選びましょう。

あとは保護者自身が子供のころ読んで面白かった本を渡してみたらよいです。古い本だと装丁が地味だったりしますが、とりあえず借りて目につくところに置いておけば読む機会もあるでしょう。

選んで探している暇などない! という方は図書館おすすめの本コーナーに直行してください。
そこから適当に10冊ぐらい(図書館は一人20冊ぐらい借りられます)借りちゃってください。

おすすめの本のパンフがあったら必ず持ち帰りましょう。上記のコーナーは借りられている頻度が高いので、ない本は家で予約するとよいです。

わたしの妻は背表紙の文字で選ぶ、と言っています。背表紙の文字のデザインを見ると面白いかどうかわかるそうです。わたしはあんまりそういうことを考えたことがなかったのですが、それで面白い本に出合えるならいいですね。

10冊程度借りた中に1冊でも子供が気に入るものがあったらしめたものです。
まずはその同じシリーズや同じ作家の本を片っ端から検索して予約していきましょう。
これを芋づる式読書法と言います(今考えました)。
子供向けの本は大抵シリーズになっているので金脈にぶつかるとそれでしばらくは借りる本に困りません。

具体的に「この本おすすめ」とか紹介したいのですが。ただ今夏期講習中でして、ちょっと忙しいのでまたの機会に記事にしたいと思います。

読書の時間はゲームの時間との奪い合い

1日にまったく読書をしない大学生の割合が50%近い。というデータがあります。交友関係が広がる大学生はSNSも多用しますし、また動画を見る時間も増えるのでしょう。
1日の時間は24時間、これは誰でもかわりませんので、その中の時間の奪い合いですね。読書にさける時間も昔に比べたら少なくなるのも当然です。

子供が小中学生の間もほかの時間との奪い合いは避けられません。ゲームや動画の視聴が一概に悪いとは思いませんが、読書の時間を確保しようと思うなら、ある程度は制限したほうがよいでしょう。
暇になればそばにある本を読んでみようかな。と思うはずです。

すずしいのでまずは図書館に行ってみることをおすすめします。
面倒であれば子供だけで行かせてもよいと思います。
午前中に図書館行ってくれれば部屋を片付けるときに手間がかかりませんね!

【次回更新日】2021年8月13日(金)

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Posted by 中受高受