都内の中学受験率はどれくらい?
中学受験をするかどうか検討するにあたって、まずは中学受験の現状を知ることが必要です。
都内の中学受験に限定してどういう状況にあるのか調べてみました。
私立中学への進学率は20%弱
令和元年度(令和2年3月卒)都内の公立小学校を卒業したのは96,868人(東京都教育委員会「令和2年度公立学校統計調査報告」より。以下同)。
そのうち、
私立中学校に進学したのが17,859人(約18%)。
これに都立中学校(※1)1,390人を足すと19,249人(約20%)。
国立中(※2)の換算をすると面倒なので省きますが、だいたい5人に1人が中学受験で合格して進学していると考えられます。(合格したけど公立中にすすんだ方は考えに入れていません)
同データで、6年間の推移をみると、平成26年~令和元年で18% → 18% → 18% → 19% → 20% → 20%と、微増傾向にあります。
コロナ禍にあった今年の受験結果が大いに気になりますが、同データが出るのは次の年の10月ごろ(遅いな…)ですので、そのうちまたご紹介します。
20年前は都立中高一貫がありませんでした(※3)が、そのころ都内の私立中学受験率は15%以下。
30年前だと10%を下回っています。
現在お子さんの中学受験を検討している保護者の皆さんはこのころ中学校に入った世代でしょうか。
私は一応23区の端っこ出身ですが、小学校を卒業した生徒のうち私立に進学したのは1人だけでしたね…。
私立に進学した彼が、公立中学校の入学式の日に、校門のところで寂しそうに佇んでいた姿をよく覚えています。
私の子どもは小学生ですが、通っている小学校からは半数以上が中学受験をするとかいうママ友情報があります。半数以上は大げさですが、かなりの人数が受験をするのは間違いありません。
ここで重要なのは、その中学受験の舞台に乗るかどうかです。
中学受験をするかどうか
「自分も中学受験をしたし、とてもいい経験だったから子どもにもさせたい」
「自分は高校受験にしたし、それで満足している。子どもも高校受験でいい」
どちらもいい選択です。
困るのは
「自分は中学受験をしていないけれど、世の中は今、中学受験が盛り上がっているらしい」
「中学受験に乗らないと子どもに損をさせてしまうのではないか」
これです。
前述の私立(+都立中高一貫)進学率20%は別に多い数字だと私は思いませんが、上昇傾向にあると乗り遅れたくないと思いますよね。
「損失回避の法則」とかいうらしいですが、食べたことのあるケーキより、食べたことのないケーキのほうがおいしそうに感じることってあります。
ただ、そのケーキの味があらかじめ分かれば、決断の参考になります(たとえ下手だな)。
当たり前ですが、程度の差こそあれ高校受験しかしたことがなければ中学受験のことを知らないし、中学受験しかしたことがなければ高校受験のことを知らない。
どちらがよいという結論をこのブログで出すことはありませんが、他の山も登れますよ。ということを紹介してまいります。
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【 更新予定日:2021年4月29日(木)】